お一人さま温泉旅

蛙の口からオーバーフロー。/湯ヶ島温泉「河鹿の湯」 – お一人さま温泉旅

蛙の口からオーバーフロー。/湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

気付いたら、バスの乗客は私一人(笑。中伊豆の奥まで進むと、知る人ぞ知る共同浴場「河鹿の湯」にたどり着きます。こざっぱりとした泉質のよさに、気分スッキリ☆

2016年11月20日
静岡県(関東/中部)

メイン温泉写真

今回の旅先

執筆のため、不倫のため。文人に愛された湯ヶ島温泉。

修善寺駅から、東海バスにのる。湯ヶ島温泉口のバス停を降りて、遊歩道を降りていくと、数軒の宿がたたずむ、ひなびた一画にたどり着きます。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

川端康成をはじめ、多くの文人たちに愛された湯ヶ島温泉は、今尚ひっそりと、隠れ家のような雰囲気で出迎えてくれます。それこそ昔は、6時間、7時間かけて、ここの温泉町の居心地を求めたそうですよ。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

温泉の紹介

溢れ続ける、こざっぱりとした温泉。「河鹿の湯」。

湯ヶ島温泉にある唯一の共同浴場が、「河鹿の湯」です。コンクリート造の建物の外観は、とてもシンプル。家事を一段落し終えたお母さん、おばあちゃん、仕事を終えたお父さん、おじいちゃんたちが、入れ替わり立ち代わり訪れる、地元にしっかり根づいた温泉浴場です。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

狩野川沿いにあり、常にカジカガエルの声が、鹿のように響くことから命名されましたそうです。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

中に入ると、まずは券売機。大人一人300円です。番台のおじさんに引き渡して、脱衣所へ。脱衣所もいたってシンプル。棚に大きなカゴがあるだけです。服を脱いで、浴室へおじゃまします。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

出迎えてくれたのは、狩野川をのぞめる大きな窓と、モダンなオレンジタイルの浴槽。親子蛙の口からドドドーっと、温泉が流れ続けている光景が、とても愛らしい。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

湯船に浸ると、まるまる体積分の温泉が、ザザザザーっと溢れ出します。豪快で気持ちのいいこと! さらに目を見張るのは、注がれ続ける温泉の勢い。あっという間に湯舟を満たし、すぐにまたオーバーフローし始めます。 湯船にもたれかかり、頭をタイルにのせていると、首下を温泉が流れて…気持ちがいい☆

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

源泉の温度は、およそ46度。熱めですが、いったん慣れるとたいへん心地がいい。加温・加水することなく、新鮮な源泉を掛け流しているため、泉質のよさが、体にダイレクトに伝わります。

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

混じりけのない無色透明。若干のキシみを感じるカルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉。サッパリとした湯上がりが、爽快です☆

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

とくに「河鹿の湯」は、湯ヶ島温泉の中でも、もっとも源泉に近い場所に建てられているそうです。この温泉を求め続けた文人の気持ちが、ちょっと分かった気がしました☆

湯ヶ島温泉「河鹿の湯」

注目グルメ

ほのかな甘み、サクサク桜海老のかき揚げ。「紅ほうずき」。

修善寺駅の街中にある、そば・うどん屋さんです。ぜひ食べて欲しいのは、地元の海であげた、桜海老のかき揚げです!

紅ほうずき

紅ほうずき

ボリューミーさにも目を見張りますが、桜海老本来の甘さが活かされています。湯ヶ島温泉行きのバスにのる前にでも。女将さんのやさしい接客にも、心がほっこりしますよ☆

紅ほうずき

まとめ

加温も加水もない。源泉オーバーフローがたまらない!

温泉成分が、そこまで強いわけではないのですが、ここまで泉質のよさを、肌で理解できるのは、加温も加水もしなくていい源泉温度と、掛け流しを許せる湯量があって、なせる技。こんなところに、こんな素晴らしい温泉があったなんて!一つ一つの奇跡が重なったのが、「河鹿の湯」だと思いました☆

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宿泊料金・アクセス方法

「河鹿の湯」300円/都心から約2時間半。

【湯ヶ島温泉/河鹿の湯】

●大人300円

●住所 静岡県伊豆市湯ヶ島1650−3

●電話 0558ー85ー1056

 

【電車アクセス】

①東京→(東海道新幹線 約1時間)→②三島駅→(伊豆箱根駿豆線約30分)→③修善寺→(東海バス 約40分)→④湯ヶ島温泉口→(徒歩15分)→⑤河鹿の湯

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