お一人さま温泉旅

空を一人占め、高台露天。/雲見温泉「かわいいお宿 雲見園」 – お一人さま温泉旅

空を一人占め、高台露天。/雲見温泉「かわいいお宿 雲見園」

「最近、夕陽を見ていないな」と思い、温泉を調べていたら、西伊豆の雲見園にたどり着きました。ノスタルジックな状景を求めて向かった先は、一人者をあたたかく迎えてくれる宿でした☆

2018年11月03日
静岡県(関東/中部)

メイン温泉写真

今回の旅先

西伊豆松崎町は、夕陽で知られる海幸の町。「雲見温泉」。

伊豆急行の終点下田駅から、バスに乗り換える。

バサラ峠を経由して行く方法もあるのですが、おすすめは1日1本だけ運行されている(13時発)、雲見までまっすぐ向かうバスです。

時間が短いことと、料金が安く済むこと。また駿河湾沿いを走る旅程は気持ちがいい。

雲見浜バス停で降りれば、目の前こそ雲見温泉地区です。

小さな湾に沿った漁港町。風景を彩る赤茶けた漁師編み。ものの数十分で歩き回れてしまう、こじんまりとした空間に秘湯の趣が漂っています。

曇っていなければ、富士山もしっかり見えるとか。うーん、残念!

本日のお宿

夕陽、海鮮、一人旅にやさしい女将さん!「かわいいお宿 雲見園」。

釣り好きの方のための民宿が多い雲見温泉地区ですが、宿も2軒ほど。今回は「雲見園」にお邪魔しました。じつは以前、風邪をこじらせて予約を前日キャンセルしたことがあるんです。宿泊代もったいないけど仕方ないな〜と思って連絡をしたら、「いいよいいよ、仕方ないよ、今度は来てね」という神対応(涙。

ドキドキしながら女将さんとご対面。「よく来てくれました〜」と温かく迎え入れてくれました。親しみのあるアットホームな雰囲気と、一宿を切り盛りするチャキチャキ節。ホッとする感じと元気をもらえる感じ!

部屋もまた素敵でした☆海のような青色の畳、窓際に備え付けられたカウンター(物書き、読書に最適!)、その先はすぐに雲見浜。波の音が聞こえるほどの近さです。これは居心地がよい。

温泉の紹介

高台の貸切浪漫風呂。海沿いの塩化物泉は体がよ〜く温まる。

雲見園には男女別の内湯もありますが、メインは30分交代制の貸切露天風呂です。木でしっかりと組まれた高台の上にあります。夕陽の時間を狙っていたのですが、先客がおりましたので、夕陽の前に予約をしました。

階段を一段一段のぼるごとに見えてくる、宿前の海。景色が開けてくる感覚にワクワクします。

戸を開けると簡易的なせまーい脱衣所、でもすぐそこには…樽からなみなみと溢れる天然源泉100%!垣根越しに駿河湾が広がっています。

お湯はさすが西伊豆、熱めの塩化物泉。無色透明のお湯も、舐めるとしっかり塩辛さを感じます。まさに海の温泉です。

樽は、体がすっぽり納まるサイズで、ちょっと行儀が悪いですが(苦笑、足を空に向けながら寝湯のように浸かることができます。顔と足先に当たる外気、対照的にしんしん温められていく胴体。このチグハグが、露天の気持ちよさでもあると個人的には思っています(笑。

空を仰ぎ見ると雲。夕陽、見れるかなー女将さんは「無理かもしれないねー」って言ってたけれど…。

夕食後、もう一度貸切露天を予約しました。今度は星空に足を突き出しながら、贅沢に空を一人占めしました☆

お宿ごはん

イサキのお造り、メバルの塩焼き、真心つまった海鮮づくし。

雲見園のもう一つの楽しみは、なんといっても夕飯の海鮮づくしの夕飯です。大広間でいただきます。「え、こんなにいただいていいんですか!?」というくらい、テーブルに並べられる贅沢な品の数々。サザエのつぼ焼き、もずくの酢の物、メバルの塩焼き、イサキのお造り。

うれしかったのは、余ったイサキのお造りは、その後しゃぶしゃぶにしても味わえる計らい!

時の物のチカラを活かすとはこういうことかと、本当においしい海の幸をお腹いっぱい堪能することができました。

注目グルメ

雲見の特産、極上の天草。他では味わえない「ところてん」。

雲見の特産の一つテングサ。かつてはテングサ採取で漁村が栄えておりました。今でも継続しており、もう今では珍しい天然のところてんを味わうことができます。

雲見園では、きなこと黒蜜をかけて、くずきり風に楽しめます。スッキリしてて、爽やかで、何よりも弾力がある!本物のところてんってこんなに美味しいんですね!

観光ポイント

夕映え絶景ポイントはここ!「長磯展望台」。

雲見園から徒歩10分。湾に突き出すようにできた展望台には、夕陽の時刻になると、その日の観光客の方々が集まってきます。

夕刻の時間。沈む夕陽と赤く染まる空を拝むことができました。おしゃべりしていた観光客の方々がみーんな静かになる瞬間です。

観光ポイント2

てっぺんは360度の大パノラマな絶景!「烏帽子山」。

女将さんに勧められて登りました。雲見浅間神社を奉っている烏帽子山です。階段があまりにも急で、そら恐ろしくて…一人で登っていることもあり、「これ…足踏み外したら死ぬな」と、何度途中で断念しようかと。

ただもう、てっぺんの絶景に感動しました。いやーこれは登ってよかった!!!雲見の町もこじんまりと見え、いろんなことが一気に小さく見える、そんな清々しさを体感できます。

観光ポイント3

天気がよければ駿河湾と富士山が競演。「なぎさの足湯」。

雲見海水浴場にある足湯スポット。もちろん海水浴をしない人も楽しめます。

天気がよければ目の前に富士山も見えるんだとか。ガスっていたのが残念でした。波打ち際、足を温めながら、のんびり物思いに耽るのも贅沢ですよね。

まとめ

一人でゆったり過ごすのに、何もかもがちょうどいい。

町も宿も温泉も、景色も。そこにある一つ一つがちょうどいい。「もっと時間ほしかった〜」という手に余る感じもなく、また「見飽きたな…」という内容でもない。ゆったりとした一人旅を望む時におすすめのスポットです。

また雲見温泉「雲見園」の女将さんは、日本秘湯の宿の女将さんたちとも繋がっており、こっそりおすすめの宿を手みやげに教えてくれます☆

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宿泊料金・アクセス方法

1泊2食、1万7千。都心から約4時間。

雲見温泉/かわいいお宿 雲見園

●住所 静岡県賀茂郡松崎町雲見401

●電話  0558−45−0441

【電車アクセス】

①東京→(伊東経由伊豆急行約3時間)→②下田→(バス60分)→③雲見温泉→(徒歩5分)→雲見園

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