お一人さま温泉旅

効能高し!0.5度にこだわる。博多温泉「元祖元湯」 – お一人さま温泉旅

効能高し!0.5度にこだわる。博多温泉「元祖元湯」

出張が終わり、緊張から解放された瞬間、私の体が求めたものは温泉でした(笑。とはいえこんな博多の街中に、大型スパじゃなくて、ひっそりと雰囲気のよい温泉なんてあるかしら、、、と思って探したら、一軒。気になる霊泉を見つけました。

2019年08月17日
福岡県(四国/九州)

メイン温泉写真

今回の旅先

博多の中心、天神駅からタクシーで20分。博多温泉。

山でも海でもなく。大通りからひょいと脇道に入り、住宅街の奥へ進むと、博多温泉はあります。

石碑や看板がなかったら、そこが温泉だなんて、絶対にわかりません。

門構えもふつうの民家さながらで、「あれ、ここ入っていいのかな?人様の玄関かな?」と躊躇ってしまうような作り。

しかし、看板にかかれた由来記を読むと、まさに博多温泉発祥の、正当な温泉であることがわかります。昭和41年、地蔵様のたもとに井戸を堀ったところ、49度の熱い湯が湧き出した。その湯には、村人の病を治したり、長寿を叶える力があり、今でも多くの湯治客が訪れているそうです。

熱い夏に、熱い霊泉に浸かる。いってみよう!

温泉の紹介

あの人のリウマチも、湿疹も治す、激アツ湯。「元祖元湯」。

入り口には二体のお地蔵様。目をつぶり手をあわせていると…

「ゴポゴポゴポッ!」と勢いよく湯がはき出される音。目の前のバラック小屋の中に浴槽があるのね!(贅沢でごまかさない、湯質勝負の感じ、期待大です)。

戸をあけて中に入ると、小さな番頭。壁に貼られた効能表には、見たことのないほど、数多くの適応症の内容が書かれてありました。

「お客さまは近所の方が多いのですか?」と、番頭のお姉さんに尋ねると、「いえ、病に悩まれる方々が遠方から通って来られるよ。近所の人はそんなに利用しないかな」と教えてくれました。ちょうど男性風呂の方に来ているお客さんも、今週3度目だとか。

ではさっそく私も。600円を支払う。細い通路に作られた脱衣所で服を脱ぐ。

中に入ると石で組まれた小さめの浴槽がお目見えです。

外から太めのパイプが引かれ、先から温泉がゴポゴポ投入されています。湯治を売っているわけですから、もちろん源泉かけ流し。絶えず浴槽からはあふれています。

特筆したいのは、なんといっても熱さ!一切加水なし、あふれた温泉が足元に流れるわけですが、もうそれが熱いのなんのって、これはもう立ってられない!

湯に指先をちょんと入れてみる、ああ、激アツ!今までの中でも1位2位を争うレベルです(湯河原温泉のままねの湯、大分別府温泉の薬師湯レベル、いやその上か?)。

入り口には、水の入ったポリタンクが置いてあり、「熱かったら入れてね」と言われましたが、それで間に合うようなレベルでは全くなく、気休めにもならないことがわかるので、ポリタンクを持つ気にもなれません(苦笑。

しかし、ここで「入れませんでした」は、私の辞書にはありません。意を決して、流れるように体を元湯に沈めました(途中で止まったら最後、出ちゃうから、もうここは一気に!)。

動けない、動かない、じっと体を湯に預ける、というより、湯に耐える。全身がじんじんしてくる。

入浴療法には5分から10分とありますが、うん、初心者には無理(苦笑。

20秒数えて、浴槽の外に避難。見てください、この足。真っ赤です。

飲泉も可能な食塩泉・単純温泉。無色透明で、ほんのり塩気がありますが、それ以上に複雑な苦味を感じます。

床にも源泉が絶えず流れているので、浴室の端の方に避難していると、となり男性浴室の方から、泡の入った湯が流れてきました!おおっとなるほど、女性用浴室に排水溝がまとめられているわけね、逃げ場がなくなったぜ!

せっかく来たんだからと、もう一度、湯に浸かり、目をつぶり、子供のように数を数えて、熱々の体で脱衣所へと上がりました。窓から夏の風が、こんなに気持ちがいいなんて。

湯上りに、番頭さんに「元湯は源泉だから、浴槽に入るお湯も49度くらいですか?」と尋ねたら、「パイプを通ってくるから、湯口のところでは、48.5度かな」と答えてくれました。

0.5度の差もあやふやにしない。真摯に源泉と向き合い続けるからこそ、効能高く、多くの湯治客が後を絶たないのだろうと思いました。

注目グルメ

本物の豚骨ラーメンは、澄んでいる。「月や」。

博多の歓楽街、中洲。そのど真ん中にある豚骨ラーメン屋「月や」に足を運びました。一般的な豚骨ラーメンのイメージは、濃厚こってりどろっどろ!だと思いますが、一方でその製法は失敗から生まれた味わいなんだとか(それはそれで好きだけどね)。

むしろ正統は、魚介の出汁のように澄んでいる。「月や」の豚骨ラーメンは、一見塩ラーメンのように透き通っており、味わいも澄んでいて驚きます。

お好みで、柚子の皮、大葉を散らしてもあっさり。締めにもってこいの不思議な一杯です☆

まとめ

湯治用の本格派温泉。ハイレベルの湯質を求める人へ

ふつうの住宅街に沸く霊泉、博多温泉「元祖元湯」。観光や出張の途中でも立ち寄れる場所にありますが、湯質はハイレベル。本気で体を治したい方のための温泉です。温泉の治癒力に興味のある方は、ぜひ一度体験してほしいと思います。

 

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宿泊料金・アクセス方法

博多温泉「元祖元湯」600円/福岡天神からタクシーで20分

●日帰り温泉 大人600円(15時〜17時は500円)

●営業時間

13時〜18時

●休日 毎週木曜日

●住所 福岡県福岡市南区横手3-6-18

●電話 092-591-6713

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