東京から新幹線にのって、日本の鍛冶技術を支える「ものづくりの町」、燕三条の駅へ。さらにそこから、旅館の迎車にのって40分。越後長野温泉は、新潟の山里の奥にある秘湯です。

木の葉のざわめき、渓流のせせらぎ、滝がザザンと落ちる音。嵐渓荘は、そんな自然が作りだす、美しい舞台の中にあります。

山里に溶けこむように建っている嵐渓荘。堂々とした木造の建物は、国指定有形文化財にも指定されています。庭には、渓流を眺めるためのイスや水車が設けられ、辺り一帯、風情があります。

館内に入ると、いたるところに花が添えられ、ホッと落ちつく空間です。それに、本物の鈴虫の鳴き声がロビーに響いているんですよ。なんとも素敵な演出です☆

塩分豊富な越後長野温泉で淹れた、独特な味わいの温か〜いほうじ茶が、いつでも飲めるサービスもうれしい☆

歴史を感じる部屋の窓からは、美しい緑が映えて、宿の中なのに、まるで木立の中にいるようですよ☆

さて、お楽しみの温泉へ。嵐渓荘は、お一人さまにはありがたい、貸切風呂が充実しています。まずは、川上に位置する「石湯」。露天風呂では、せせらぎの音を楽しみながら、森林浴を満喫できます☆

越後長野温泉の特徴は、塩分の多さ！肌をペロッとなめるだけで、昆布茶のような、強烈なしょっぱさに驚きます。この石の変わり具合からも、泉質の力強さが伝わります。

また貸切風呂には、露天風呂だけでなく、なんと内湯もついています！温泉を一人占めできる、贅沢な時間です☆

もう一つの貸切風呂が、「深湯」。深さが130mもあり、足元にゴロゴロと敷き詰められた石で、足裏を刺激しながら立浴します。クセになりそう（笑）。

清掃時間以外は、いつでも入れる大浴場もありますので、そちらもぜひ。16.5度の源泉を、長湯ができる程度に加温しているので、時間をかけて、全身の疲れがほぐせます。肩こり、冷え性にも効果的です☆

温泉からあがったら、くつろぎスペースのマッサージチェアで、リラックスリラックス☆

季節を彩る、豪勢な会席コースです。野草酒に始まり、鯉の洗い、川魚の塩焼き、新潟和牛の石焼などなど！

〆は、湧き水で炊いたふっくらコシヒカリ（写真は栗ご飯）。季節を感じるメニューがうれしいですね。

また、朝食の温泉粥も美味ですよ。越後長野温泉の特徴である、濃厚な塩味がきいて、これはもう、嵐渓荘でしか食べられないメニューです。おかわり必須！

三条駅から徒歩8分。もちもち食感の極太麺に、コク深い背脂スープがしっかり絡んだ、味わい深い一品です。事前に聞いていた評判通り。30年続く老舗は伊達じゃありません！醤油味がおすすめかと☆

コクワは、ビタミン類やポリフェノールをたっぷり秘めた、キウイフルーツの原種。越後長野温泉あたりの特産品です。収穫した実をペースト状にして、カレーソースにブレンド。甘酸っぱさがクセになる一品を、ぜひ一度ご賞味ください☆

新潟の燕三条は、金属加工の産地。毎年、秋に開かれる「工場の祭典」では、普段は閉じられている工場を見学し、職人さんの技術や想いに触れることができます。

大人気のアウトドアブランド「スノーピーク」の本社も、燕三条にあります。広さはなんと５万坪！こちらは、祭典期間に関わらず、随時見学受付（要問い合わせ）です。大人の社会科見学は、楽しいですよ☆

しっとり大人の温泉旅館で、一人気ままに、心身を解きほぐすリラックス旅行。温泉もご飯もサービスも完璧、ご褒美には最適なお宿だと思います！

基本的には平日、お部屋が空いていれば、お一人可能。ですが…お電話で詳しく聞いてみたところ、こっそり数カ月後の土日でOKな日を教えてくれたりもしました。やさしい対応に、ますます嵐渓荘さんのファンになってしまいましたよ☆

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【越後長野温泉/嵐渓荘】

●住所　新潟県三条市長野1450

●電話　０２５６ー４７ー２２１１

【電車アクセス】

①東京→（上越・長野新幹線　約２時間）→②燕三条駅→（迎車40分）→③嵐渓荘