栃尾又温泉の共同湯は三つ。「おくの湯」「上の湯」と「下の湯」を、男女一日交代で入浴できます。「おくの湯」と「上の湯」は、後に建てられた温泉センターにあります。
湯質はもちろん最高ですが、味のあるひなびた雰囲気ではなく、最近できた銭湯のような雰囲気です。
栃尾又温泉にきたら、ぜひ「下の湯」を体験しなければ。
「下の湯」は、源泉の真上に湯小屋があり、湯自体も、もっとも新鮮といわれています。80段はある階段を降りて、山を下って、脱衣所へ。
この扉をあけた先が、栃尾又温泉の真骨頂、「下の湯」です!
木々の緑が反射する湯面がつくる、神秘的な空間に、息をのみます。写真でみると広く感じますが、実際はこじんまり、隠れ家のような雰囲気です。
温泉に入るときは、そろりそろりと、波をたてないように。今でも色濃く湯治文化が息づく栃尾又温泉では、羊水と同じ37度の源泉に、長時間、体を沈めて効果を得ようとされる方が、多くいらっしゃいます。
瞑想したり、本を読んだり、口をあけて寝ている方も(笑)。ワイワイガヤガヤ、おしゃべりで活気溢れる温泉場もありますが、ここは真逆。源泉が、かけ流されている音しか響きません。
微量の放射能線が含まれているラジウム温泉は、全身の細胞を活性化させる作用があります。「ホルミシス効果」と言われ、医療の現場でも研究・活用が進んでいます。療養目的に、何度でも来たくなる温泉です☆