お一人さま温泉旅

美術館に、湧く。/箱根湯本温泉「平賀敬美術館」 – お一人さま温泉旅

美術館に、湧く。/箱根湯本温泉「平賀敬美術館」

箱根湯本最古の湯は、どこに湧いているか、ご存知ですか?じつは、パリでも活躍していた世界的な現代画家・平賀敬氏の美術館の中に、湧いているんですよ☆

2016年07月01日
神奈川県(関東/中部)

メイン温泉写真

今回の旅先

箱根湯本最古の温泉を求めて。「平賀敬美術館」。

歴史ある温泉郷の入り口、箱根湯本駅。そこから歩いて10分ほどのところに、平賀敬美術館があります。

平賀敬氏は、世界的にも評価の高い、日本を代表する現代画家の一人。美術館は、もとは井上馨や犬養毅が別荘として使用されていた木造建築です。国の登録文化財に指定されています☆

つまり…美術館といえど、人様のご自宅。今は、平賀敬氏の奥さま(70代!?)が住みながら、切り盛りされているようです。私が着いた時は、お休み中だったようで、呼び鈴(大きな鈴)をガランガラン鳴らして、起こしてしまいました。ごめんなさい。。。

あれ、今回は美術館の話?そう思ってページを飛ぼうとしたあなた!いやいやいや…私も驚いたのですが、じつは、この美術館の中に、箱根湯本最古の温泉が湧いているのです!

温泉の紹介

生まれたての赤ちゃんのような、極上ピュア温泉☆

美術館の入り口から、所狭しと置かれた絵画の数々。官能的でユーモラスで、どこか和風。個人的にはすごく好きな作風です☆

その廊下の一角に、小さな浴室が備えられています。貸切温泉40分で、1100円。

さっそくお支払いして、中へ。天井が高くて、気持ちがいい…なんて思っていたら、私のタイミングで電球が切れてしまいました!とはいえ、ここにいるのは、70代の奥さまと身長154センチの私、2人だけ(苦笑。まあ、少し暗めも雰囲気、雰囲気。小さなライトをお借りして、入ることにしました。

下の写真、お湯が、入っていないように見えませんか?実際は、溢れ出るほど、満たされているんです。驚くほど透明度の高い温泉です。湯質は、とても柔らかく、とてもピュア。生チョコ、生キャラメルと同じ並びで、個人的には、生温泉と評したい!

生まれたての赤ちゃんのような肌触りと温度。身体が溶けて一体になっちゃうかのような錯覚。とろとろとろとろ〜。

源泉は、湯本第3号を使用。1号、2号は枯れてしまったそうなので、現状、箱根湯本最古の湯に当たります。パイプからは常に源泉が流れ、あっという間に満水に。30分ほどで、入れ替わってしまうそうです。溢れ出た湯は、イタリア産の美しいタイルに流れ、最高の寝湯をつくります。気持ちがよすぎて、本当に寝てしまう。

窓には、しっかり鉄格子。狙われても、防げるように。さすが、明治の元老や重臣の別荘です。

あっという間に、時間が過ぎてしまいました。これはまた来たい。また寝たい。湯から上がると、地元の方がいらっしゃっていました。「ここのお湯、すごくいいでしょ!私、毎日入っているんだから」と話してくれました。しかも、ずっと通っていたら、膝の痛みがなくなったそう。いいお湯って、やっぱり効果があるんだなぁ。

最後は奥さまが、畳の部屋で、冷たいお水を入れてくれました。なんだか私まで、生まれ変わった気分でした☆

注目グルメ

甘〜いあんこスイーツ×珈琲。「café de motonami」。

箱根湯本から、スイッチバッグの電車に乗って、宮ノ下へ。ノスタルジック街道沿いに、お店はあります。じつはここ、平賀敬氏の元お弟子さんが切り盛りしてるとのこと!

確かに店内には、平賀敬氏の絵画が、チラホラと。

このカフェの売りは、小豆×珈琲の組み合わせ。メニュー名も、「ぷかぷかの月」「ふわふわのつぶやき」など、童話のワンシーンのようです。私が注文した「デジャブの風」は、小豆とソフトクリームに、カラフルな寒天が彩られたメルヘンスイーツ☆珈琲の苦みとあわさって、絶妙なハーモニー。散策して疲れた体に、おすすめです。

まとめ

アート好き、歴史好き、温泉好きは、必見☆

明治後期の重臣たちが住んだ別荘で、現代アートを堪能し、温泉に浸かる。3拍子揃ったスポットです。アクセスもしやすいので、お一人さま初心者の方でも、ラフに堪能できる温泉旅になりますよ☆

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宿泊料金・アクセス方法

新宿から約1時間半。箱根湯本駅から徒歩10分。

【平賀敬美術館(日帰り貸切温泉)】

●営業時間10時〜17時/休館日 水・木曜日

●料金 一人1100円/貸切1時間

事前に電話確認、予約がおすすめです。

70代の奥さまが、切り盛りされておられますから。

●電話 0460-85-8327

 

【電車・バスアクセス】

①東京→(JR東海道本線)→②小田原→(箱根登山鉄道)→③箱根湯本→(徒歩17分)→④平賀敬美術館

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