大柳川渓谷に、深く切りこんだ谷間にある閑静な秘境です。5月、訪れるにはいい季節。やわらかな風に新緑がキラキラゆれて、うっとりします☆
そんな渓谷の最奥、大柳川沿いの赤い屋根の建物が、本日のお宿です。
真っ裸で、森林浴がしたくなって。一人でコトコト電車とバスにゆられ、渓谷の秘湯に行ってきました。滝と吊り橋が特徴の、安らぎの湯宿です☆
2016年05月19日
山梨県(関東/中部)
大柳川渓谷に、深く切りこんだ谷間にある閑静な秘境です。5月、訪れるにはいい季節。やわらかな風に新緑がキラキラゆれて、うっとりします☆
そんな渓谷の最奥、大柳川沿いの赤い屋根の建物が、本日のお宿です。
宿の名前の由来は、十谷に城を構えていた甲斐源氏の祖先にあるそうです。木造の暖かみのある建物で、田舎のおばあちゃんちに帰ってきたような雰囲気です。
土日でも空いていれば、一人で宿泊可能。風が吹きこむ渓流沿いの気持ちいいお部屋に、泊まらせてくれます。うれしい限り!
清潔感あるお部屋で、女性一人でも、まったく抵抗感はありません。むしろ、くつろいじゃいますよ☆
吊り橋を渡って、宿自慢の「渓流野天風呂」「かじかの大岩風呂」へ。混浴なので、一人誰よりも早くついて、一番風呂を狙いました(笑。
簡素な脱衣所を抜けると、風の谷に隠された秘湯がお目見えします!
清らかな空気をいただきながら、そのすぐ側にある滝の音を聞きながら、真っ裸で森林浴が楽しめる。清々しい露天風呂です!
オススメの入浴法は、31度の源泉と加温の交互浴。まず、「かじかの大岩風呂」に注ぎこまれる、31度の源泉にじっくり浸かります。
全身を沈めると鳥肌がたつほどの温度ですが、そこは我慢。舐めると、少しの塩っ気と強い苦み(飲泉は、胃腸や便秘に効果的だそうです)。
30秒たったら、「渓流野天風呂」へ!ぬく〜い湯に浸かる瞬間、毛穴が、神経が、ほにゃ〜っとゆるんで見事に脱力。病みつきになる感覚です。
湯浴み着を貸してくれますが、女性タイムもしっかり設けられていますので、ぜひ素っ裸で、温泉の気持ちよさを体感してほしいです。
内湯は二つあり、こちらも、源泉と加温を交互に楽しめるように設計されています。「ぶんぶく風呂」はニ槽で、「ながめ風呂」はなんと三槽で!
露天も内湯も、源泉への敬意が感じられます。さすが、秘湯ファンの間でも有名な奈良田温泉「白根館」の息子さんご夫婦が、湯守をしているだけのことはありますね。
山菜や手作りこんにゃく、花びらダケの刺身にそばがきなど。体にやさしそうな食材から上手に出汁をとって、丁寧に味付けして、とっても美味しかったです☆
とくに地元米を炊いたご飯が、粘り気があって、もちもちしていて…おかわり必須です(笑。
満腹になったら、もう一度、温泉に浸かって…あとは布団で寝るだけですね☆
久遠寺の門前町にある、マスターがインドから買い付けたスパイスで作る、オリジナルのカレーが楽しめるお店です。独特な辛さがクセになります。
食後は、カフェオレ。丁寧に豆を引いてくれていたので、味わい深く、美味しくいただきました☆
日蓮宗の総本山として、全国からお参りに人が集まります。まず驚いたのが三門をくぐった後の階段。とにかく急すぎて、正直、怖かったです…。
登りきると、老杉の広大な森の中に、たくさんの建築物が立ち並びます。本堂、祖師堂、五重塔…その一つ一つが文化財です。
奥の院へは、ロープウェイで約7分。約2時間半のハイキングコースもありますよ。
私が行った時は、濃霧でした(苦笑。晴れていれば、展望台から富士山などの絶景が見晴らせるそうです。
こちらは、日蓮聖人が晩年、読経や門弟への教育を行った御草庵跡です。厳かで、ひんやりとした空気が流れていて、身が引き締まる思いがします。
半日かけても回りきらないほど、山一つを寺院にしている、壮大な宗教舞台でした。
マイナスイオンたっぷりの谷底で英気を養い、パワースポットで身を清める。一人散策しながら、ありがたい気持ちになりました。きっと秋も、紅葉で素敵な雰囲気だと思います☆
●住所 山梨県南巨摩郡富士川町十谷4249
●電話 0120ー27ー0224(予約専用)
【電車アクセス】
①東京→新宿(特急あずさ)→②甲府→(身延線)→③鰍沢口→(バス30分:出発①09:05 ②12:40 ③16:35/タクシー20分:約4000円)→源氏の湯