東京からだと、名古屋経由と長野経由がありますが、今回交通費は、安さを重視し(お宿にお金をかけるため!笑)、長野経由を選択。特急あずさで松本市まで出て、一人、バスで目的地を目指しました。
奥飛騨温泉郷に近づくにつれて、雪景色が広がり、ワクワクしてきます。晴れていると、北アルプスがのぞめ、川越しには立派な槍見岳があらわれるのですが、私が訪れた日は、残念ながら曇り空。
ただ、曇天の重たい雪景色も冬ならでは。雰囲気があって嫌いではありません。
「こんな素敵なお宿、一人で泊めてくれるの!?」というのが正直な感想でした。奥飛騨温泉郷の中でも、最奥に構える槍見館は、雪景色を眺めながらの露天が至福です☆
2016年12月18日
岐阜県(関東/中部)
東京からだと、名古屋経由と長野経由がありますが、今回交通費は、安さを重視し(お宿にお金をかけるため!笑)、長野経由を選択。特急あずさで松本市まで出て、一人、バスで目的地を目指しました。
奥飛騨温泉郷に近づくにつれて、雪景色が広がり、ワクワクしてきます。晴れていると、北アルプスがのぞめ、川越しには立派な槍見岳があらわれるのですが、私が訪れた日は、残念ながら曇り空。
ただ、曇天の重たい雪景色も冬ならでは。雰囲気があって嫌いではありません。
バスを降りて、少し歩くと、立派な槍見館が見えてきます。ほっこりする温かみと、木の安定感。新潟から古民家を移築し、庄屋屋敷の古材を用いて、宿をリニューアルされたそうです。
入り口ロビーに入ると、さっそく、温泉卵やお風呂上がり用の冷えた飲み物がお目見え。「え、これ、いただいてもいいですか?」「いいですよ」。商売上手です!
ところどころに、ランプやオレンジ色の照明を用いた館内は、田舎のおばあちゃんちというよりも、モダンでおしゃれな空間です。ひなびた感じではなく…よい旅館の雰囲気がぷんぷんしますよ☆
槍見館はなんといっても、そのお風呂の数に驚きます。混浴露天風呂が二つ、女性専用露天が一つ、貸切露天が四つ、そして大浴場が一つ。一度訪れただけでは入りきりません!しかし、必ず入ってほしいのが、宿の名前にもなっている、混浴露天「槍見の湯」です。
雪化粧された北アルプスの主峰「槍ヶ岳」をあおぎながら、温泉に浸かる贅沢。地元に愛される共同温泉やタイル風呂も好みですが、たまにドンと、圧巻な景色の中で、一人ポツンと浸かる温泉は、なんとも言えない脱力感、そして開放感があります。
混浴ですが、女性タイムも設けられていますので、安心してご利用いただけます。ちなみに翌朝、運よく晴れました。青空の景色もまた乙です☆
「まんてんの湯」は、男女別露天風呂。槍見館で、もっとも古い湯舟だそうです。しっかり屋根がついているので、雪が降っても大丈夫。奥まっているので、隠れ家的な雰囲気があります。
貸切露天「渓流の湯」は、ちょうどいい大きさ湯舟。誰にもジャマされず、一人のんびりするのもいいですね☆晴れた夜は星を見ながら、もの思いにふけるのもちょうどいいですね。
「ほたるの湯」は、ひっそりとした岩風呂。うっすら光指す戸に趣があり、一人で、温泉読書をするには、もってこいかもの貸切風呂かも。
ブランコがある温泉は初めてみました!「森の湯」は、子どもが、ついはしゃいでしまう趣向がありました。
「播隆の湯」という露天風呂もあるのですが、行った時には温泉を溜めている途中で…。残念ながら、入浴することができませんでした。
そして最後に大浴場。この季節、露天の上がり湯として、しっかり体を温めたいですよね。もっとも加温されているので、露天ではしゃいだ心身を、ふっと緩めてくれる内湯です。
これらはすべて源泉かけ流し。無色透明の炭酸水素塩泉です。改めて、奥飛騨温泉郷が誇る湯量に圧倒されました☆
露天風呂の数も多ければ、夜の宿ごはんも、これでもか!といほど、次々とお皿をテーブルに並べてくれます。
奥飛騨牛、ヤマメ、寒ブリ、すりながし…どれも、「地産地消」にこだわった、郷土会席です。家庭では食べられない贅沢な会席料理でもありながら、どこかほっと安らぐ宿ごはん。ごちそうさまでした☆
新穂高ロープウエイの途中にある、クロワッサンが、めちゃくちゃ美味しいという口コミを聞いて、その名のとおり、「アルプスのパン屋さん」に並びました(笑。お店は、第二ロープウエイ乗車駅「しらかば駅」にあります。
焼きたてが、めちゃくちゃ美味しい!バターの香りが豊かに香って、強めのサクサク感がたまりません。「こんなところでクロワッサンをいただくなんて…」と、北アルプスの景色も相まって、思わず感動してしまいます。近くまでいったら、ぜひチャンスを逃さないでください☆
「槍見館」から、バスでさらに山の奥へ。しばらくすると、新穂高ロープウエイ乗り場が見えてきます。乗ればたった15分弱で、雲の上から、北アルプスをのぞむことができるのです!
ぐんぐん高度をあげていくと…たいへん運がよく、雪景色の中、雲海を見ることができました。「そんな日はなかなかないよ」と、宿の方に教わっていたので、めちゃくちゃラッキーです!
そして、ロープウエイの到達地点から見る北アルプスは、まさに息をのむ絶景。雪が、粉砂糖のように繊細に山々にふりかかっているようにみえるから、不思議。寒いのも忘れてみとれてしまいます。この景色、往復で2900円。お安いと思いませんか?
いろんな温泉地がありますが、景色を最大限に楽しむ温泉は…やっぱりいいものですね。露天風呂の醍醐味だと、改めて思いました。こういう絶景風呂は、少し足を伸ばさないとなかなかお目見えしないもの。仕事をやりくりして、時間をつくって…強い意思をもって行かなきゃですね☆
●住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587
●電話 0578ー89ー2808
【電車アクセス】
①新宿→(特急あずさ約3時間)→②松本バスターミナル→(濃飛バス約2時間30分)→③中尾高原口→(徒歩15分)→④槍見館