境内に白い壁の小屋があり、それが「薬師湯」の浴室です。窓が空いていたり、隙間から覗くこともできちゃうような手作り小屋(住職さんが手がけたそうです)。私の前にはすでに男性2名が入浴しており、「熱っ!熱い!」という声が何度も…!
浴室は貸切入れ替え制。ベンチに座って順番を待っている間、湯河原温泉のままねの湯を思い出しておりました。今までいちばん熱かった温泉。実温度46度、息が止まるほどの熱さ。それよりも熱いのかな、どうなのかな…。
男性2名と入れ替わりで小屋に入りました。
おお、なかなか野趣な雰囲気。気合いを入れて服を脱ぎ、掛け湯を試みようと温泉の温度を確かめると…
これは熱い!!!!!え、嘘でしょ、どうやって入るの?っていうくらい熱かった!!真っ裸のまま、フリーズしてしまうレベル。
なんと源泉は105度。それを一切加水することなく提供しているそう。激アツで有名な湯河原ままねの湯でも、加水できるようになっておりましたが、ここ長泉寺の薬師湯は写真のように桶に源泉をためて、冷まし、その湯で温度調節をするのみ。え…今桶に入っているお湯も、まだ熱いやん…!
なんとか桶で冷ましている薬師湯で掛け湯を達成。とはいえ浸かる勇気がなかなか沸きません。混浴でも「せっかく来たんだから!」と入るこの私が…。
そこからは薬師湯との戦いのような時間(笑。10分後くらいでしょうか、負けない!と覚悟を決めて浸かりました。そろそろ〜ではなく、ここは一気に!
1回目はアウト。2回目のトライで浸かることができました。10秒数える、その一瞬だけ。一切身動きせず、まるで狩りを恐れる小うさぎのよう。お湯はさっぱり肌触りのよい酸性だそうですが…正直、もう分からん(笑。
もう一度だけ10秒浸かって…本当はもっと湯質を楽しみたいけれど…と、名残惜しい気持ちで浴槽からあがりました。さすがに三度は無理だ〜
着替えていると、長泉寺のおばあさまが小屋の戸を叩いて、「大丈夫?」と声をかけてくださいました。30分くらい浴室にいたようで、どうやらそんな長く入る人はいないとのこと(苦笑。まさに薬師湯との死闘でした。