夕飯前に、ひとっ風呂。階段を降りて脱衣所へ。
扉をあけると、二つの内風呂が出迎えてくれます。立派な檜風呂と、岩風呂です。
内湯はうすく青みがかった、半透明の単純酸性硫黄泉。酸性湯といっても、肌にピリピリするほど強烈ではありません。肌触りやわらかく、それでいて、全身の角質を落としてくれるピーリング効果があります。
「明礬温泉で角質を落として、鉄輪温泉で保湿するといい」と、女将さんが教えてくれました。自然のチカラって、本当に理に適っていますよね。
皮膚病にも薬効があるとのこと。化粧クリームになっており、じつは私も気に入って使っています(詳しくは後半で)。源泉掛け流しの温泉にずっと浸かっていると、ほんのり熱めの湯に汗が浮かんできます。大きく開いた窓からの空気が気持ちいい。さて、そろそろ露天風呂へ。
扉を開けて外へ。奥に別府明礬橋が見えます。石の階段を降りていくと…
お目当てのミルキーブルーの温泉!ネット上の写真とまったく同じ、ハッとするほど鮮やかで、神秘的。青みがかった乳白色の湯に、目も心を奪われます。ピンクの花とのコントラストも美しく、楽園と賞されてもおかしくない光景です。
外気に触れているためか、内湯よりぬるめ。心地よく浸かれる温度もまた、現世を忘れさせてくれる効果の一つに(笑)。
奥の方ではコポコポと、絶えず源泉が湧き続ける音が聞こえます。
タイミングよく、楽園を一人占めできたことも、運がよかった!あまりにも気に入ってしまって…じつはもう2回ほど、岡本屋さんに投宿しております(笑)。