お一人さま温泉旅

お殿様に愛された。/奥津温泉「奥津荘」 – お一人さま温泉旅

お殿様に愛された。/奥津温泉「奥津荘」

奥津荘の温泉は、別名「鍵湯」とも呼ばれ、昔、その湯質に感銘を受けた殿様が、鍵をかけて一人占めしたことに由来します。私も、奥津温泉を一人占めしてきましたよ!

2017年04月17日
岡山県(近畿/中国)

メイン温泉写真

今回の旅先

山陰と山陽を結ぶ。岡山美作三大温泉の一つ「奥津温泉」。

瀬戸内海を背に内陸の方へ。ローカル線とバスを使って、ぐんぐん山の奥地へ向かうと、その終点に、奥津温泉街があります。もうすぐ先は、鳥取県です。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

東京からの移動時間は、約3時間半。鏡野町の奥津温泉バス停を降り立つと、「着いた〜!」と、つい言葉にでてしまうほどの長旅。出迎えてくれる緑美しい山々の景色と澄んだ空気がまた、開放感を助長します。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

本日のお宿

お殿様が、鍵をかけて一人占めした名泉を守る「奥津荘」。

正直な感想を申し上げますと、「え、こんな山奥に、こんな上品でランク高い旅館が!?」です。奥津荘は、九十年の歴史をもつ、なかなかな高級旅館です。出迎えてくれた木造建築の奥ゆかしさといったら!今回、「自分へのご褒美だ!」と、奮発して宿泊を決意しました(笑。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉

うれしいのは、お一人さまの宿泊でも、緊張せず、肩をはらずに過ごせる、優しい空気がお宿に漂っていること。「雨、大丈夫でしたか〜?」「あ、日帰り温泉行かれてたんですね」など、従業員の方々、皆さん気さくにお声をかけてくださいます。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

チェックインの後は、ラウンジで、お抹茶と和菓子を振る舞ってくださいました。開け放たれた広い木造のエントランス越しに見える景色が、風情を感じます。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

お一人さまでの宿泊は、祝日は難しいですが、平日で空いていれば、相談にのってくれます。こちらは奥津荘の中では、いちばん小さなお部屋だそうです。大きなベッドに、大きな窓が二つ。十分すぎます!外はあいにくの雨でしたが、お部屋で読書しながら、リラックスして過ごすことができました☆

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

温泉の紹介

絹のようにやわらかな湯。湧き出る川底の上に浴室。

奥津荘には、4つの浴室があり、なかでも「鍵湯」と「立湯」は、温泉が湧き出る川底を、そのまま浴底に設計された、たいへんめずらしい温泉です。男女入れ替え制、さあさあ、この階段を降りたところが、「鍵湯」です!

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

昔、津山藩の森忠政公が奥津温泉に浸かり、その湯質のよさに感銘を受け、番人をたて、鍵をかけ、一般の村人などの入浴を禁じたことから、「鍵湯」を呼ばれています。脱衣所で服を脱いで、いざ、浴室へ!

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

もとは吉井川の川底。さらに階段を降りて、下へ。ほの薄暗い浴室に、温泉が流れ続ける音が響いています。毎分247ℓも湧くその湯量、伊達ではありません!

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

湯質はとってもやわらかで、絹のようになめらかな、アルカリ性単純泉。隣の東和楼さんや近くの般若寺温泉よりも、少し熱めかもしれません。長湯すると、汗が流れます。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

また、源泉掛け流しとよくいいますが、奥津荘の温泉は、足元湧出。空気に触れることなく、浴槽に注がれるため、劣化しない、ピュアな源泉を直接、楽しむことができるんです。加水も加温も循環もなし!

奥津温泉「奥津荘」

浴槽の底は、川底の雰囲気を残したまま。大きな石がゴロゴロしています。おもしろい趣向ですよね!ただ…足腰の弱い人にはキツいかもしれません。。

奥津温泉「奥津荘」

そんな方には、貸切風呂が2つあります。一つは「泉の湯」。ステンドグラスが輝く、モダンな浴室。湯量はもっとも多いんだとか。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

そしてもう一つが、「川の湯」。そばを流れる吉井川の音を聞きながら、温泉を堪能することができます。もっとも光が差し込む浴室でもあります。

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

うれしいことに、温泉の透明度が高いため、肌が白く見えるんですよ。温泉に浸かっている間は、陶器のような理想肌です(笑。

奥津温泉「奥津荘」

こんな最上級の温泉を一人占めしていたなんて…ちょっとイヤなお殿様ですね(苦笑。自然の力はみんなのものなのに。ああ、現代人でよかった!

奥津温泉「奥津荘」

お宿ごはん

コンセプトは「奥津×旬」。津山名物、そずり鍋が絶品!

吉井川が横を流れる食堂でいただきます。川がさざめく音と、蛙の鳴く音が絶え間なく聞こえます。

奥津温泉「奥津荘」

地産を意識した品の数々。食材の味を引き出す味付けで、ここまで来ないと、食べられない、味わえない料理であることが、一口目から分かります☆

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

奥津温泉「奥津荘」

中でも美味しかったのが、津山名物「そずり鍋」。骨のまわりについた牛肉を削いで、鍋にした郷土料理です。じつは津山藩は、山陰と山陽を結ぶ交通の要所であったことから、牛馬市が盛んに開かれていた土地。牛肉を使った料理は、他にもたくさんあるそうですよ。

奥津温泉「奥津荘」

お腹いっぱい、満足しました。もう一度、温泉に浸かりました。更けていく夜、いい時間が流れております☆

奥津温泉「奥津荘」

注目グルメ

奥津温泉を舌で味わう。「温泉珈琲・紅茶」。

夜でも、帰り際でも、ぜひ味わっていただきたいのが、奥津温泉で淹れた珈琲、ないし紅茶です。奥津荘のラウンジでいただくことができます。

奥津温泉「奥津荘」

浸かっていても分かるとおり、肌にやわらかい湯質は、珈琲や紅茶になった時も、とってもマイルド。張っていた気持ちまで、前向きなため息とともに、やわらぎます☆

奥津温泉「奥津荘」

観光ポイント

奥津温泉ならではの風習。「足踏み洗濯」。

昔、熊やオオカミを見張りながら洗濯をするため、立ちながら、足先で洗濯をする風習が、ここにはありました。奥津温泉のシンボル的な光景です。

奥津温泉

今は吉井川のほとりで、日曜日だけ、観光客向けに実演が行われているそうですよ。また川の向こう側には、足湯があります☆

奥津温泉

奥津荘

まとめ

現代人だからこそ味わえる温泉。感謝の気持ちで浸かる♪

よい温泉だったからこそ、津山藩の殿様のものになり、一般の村人たちは入れなかった奥津温泉。そんな横暴がまかり通らない現代は、平和で素敵な時代ですね☆そのありがたさを噛み締めながら浸かるのも、一興かもしれません☆

宿泊料金・アクセス方法

1泊2食、約3万。新大阪駅から、電車とバスで約3時間半。

奥津温泉「奥津荘」

●住所 〒708-0503 岡山県苫田郡鏡野町奥津48

●電話 0868−52−0021

 

【電車・バスアクセス】

①新大阪→(JR山陽新幹線のぞみ)→②岡山駅→(JR津山線)→③津山駅→(奥津温泉行きバス約1時間→④奥津温泉下車 目の前

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