お一人さま温泉旅

白い花に、祝福された。倉真赤石温泉 – お一人さま温泉旅

白い花に、祝福された。倉真赤石温泉

掛川の山奥に、泉質重視の温泉マニアにはたまらない極上湯があるという。電話で確認すると「明日やってるよ、待っとるよ〜」とおじいちゃんの優しい声。さっそく行ってきました!

2018年12月02日
静岡県(関東/中部)

メイン温泉写真

今回の旅先

バラック小屋に沸く、おじいちゃんの奇跡の湯、倉真赤石温泉。

東京駅から東海道新幹線で約1時間45分。静岡は掛川駅に到着。手前にある倉真温泉まではバスがでていますが、今回の目的地、倉真赤石温泉は、さらに山奥の一軒、バスも通っていない秘湯です。

掛川駅からはタクシーに乗って約30分。遠くに茶畑が見えるなど、さすが静岡、心なしか空気も東京より温かく感じます。田んぼ道を抜けて、どんどん薄暗—い山奥へ。なかなか細い道です、慣れない方は運転に注意が必要かも!

ちょっと開けた場所に、バラック小屋のような緑色の建物を発見。倉真赤石温泉です。雰囲気があって秘湯好きにはたまらない!

倉真赤石温泉は、店主のおじいさんと娘さん、主にお二人で運営されています。宿泊なしで、日帰り温泉のみ。とても気さくな方々で「あ、昨日電話くれた人?遅かったね〜今日は来ないかもね、なんて話してたんだよ〜良かったー!」と、明るい声で迎え入れてくれました。80歳になる店主は「温仙人」とも呼ばれており(テレビにも多数出演!)「うちの湯はすげえぞ、変わってんだ、まずは入れ入れ」と、さっそく温泉を勧めてくれました。

温泉の紹介

白いぷるぷるの湯の花が舞う、アルカリ性のぬるりん極上湯。

浴室は2つありますが、お客さんが少ない時期は1つだけに湯を張っているそうです。受付で入浴料金1050円を支払い、脱衣所へ。

脱衣所には、「石けんを使用しないほうがいいです」と、店主のつぶやき。「お肌のスベスベがカサカサになってしまいます」とのこと。うーん、期待をあげるじゃないか!

扉をあけると…あっさりとした白いタイル、とろりとろりと源泉が流れ続ける、こじんまりとした浴槽(3人くらいでいっぱいでしょうか)。その先には、大きな窓から紅葉始めの山々が見え、ロケーションも美しい。

さっそく全身を浴槽に沈めて、湯質を味わってみる。ああ、この1時間でも2時間でも入っていられるやわらかさ、やさしさ、完璧私好み!角がとれたま〜るい湯質、ぬるりんとした源泉に包まれ、自然と穏やかな気持ちになります。

浴槽には真綿のように、大量に白い湯の花が舞っています。ああ、美しい。そしてなんて贅沢。湯口の色変化からも成分の濃さが見てとれます。

泉質は単純硫黄冷鉱泉。源泉は18度、寒い時期は加温しますが、温めすぎると温泉成分が壊れてしまうため、その加減にとても気を遣っているそうです。

倉真赤石温泉は、近くにある倉真温泉とはまったく泉質が異なり、ここだけにしか沸いていない唯一の温泉。昔、滝好きの店主が近くの滝に惚れ込み、ここら一帯9000坪を購入(聞くと、土木屋の社長さんでした!)。その敷地内に観音像が落ちていたので、持ち帰って奉っていると、「温泉が掘ってみなさい」と夢でお告げがあったそうです。言われた通り掘削してみると…倉真赤石温泉が沸いてきたと。日本昔話のような、本当の話!店主のおじいさんから直接聞いたのだから、間違いないんでしょうね。

事実ここの温泉の効能は高く(80歳とは思えない元気な店主を見ていても分かる)、骨折した人が毎週、倉真赤石温泉に入浴したところ、医者が驚くような回復を見せたり、大学の研究者が病気に役立てるため、泉質調査に来たりもするんだとか。

建物の屋上には、主に夏場、18度の源泉にそのまま入浴できる場所があったのですが…今年の台風で見事に壊れてしまったそうです…。

源泉は空気に触れてから30分以内は緑色をしており、気温や天気によって、ピンクになったり、白くなったり。そして驚くほど泡付きがよいそうです。いつか入りたいな。

注目グルメ

倉真赤石温泉の源泉でつくる、「青い温泉たまご」。

温泉からあがったら休憩室へ。温仙人考案の源泉メニューを味わうことができます。倉真赤石温泉は飲泉も可能で、料理や飲み物に使うと、口当たりまろやかになるんだとか。温仙人が商売上手で(笑)。勧められたまま私、次々と注文してしまいました。

 

やさしい甘酒、山いもステーキ、珈琲…そして何より珍種なのが…

「青い温泉たまご」。箱根大湧谷の黒色温泉たまごは有名ですが、青ははじめて!

温仙人いわく「他と同じことやってちゃだめだからね〜」と。今もまた新メニューを考案中とのこと、お見それしました!

注目グルメ2

魚屋さんが提供する旨さ!「鮪屋みやぎのまぐろ漬け丼」。

掛川駅から徒歩10分程度。ランチ時間は長蛇の列になる魚丼のお店です。旨さの秘訣は、何といっても魚屋さんであること。お店の中をのぞくと分かりますが、並列して魚を販売しています。

新鮮なのはもちろんのこと、「どうやったら魚がいちばん美味しいか」を熟知している鮪屋みやぎさんのまぐろ丼は絶品です!ぜひ足を運んでみてください☆

まとめ

科学では説明できない力がある。これこそ温泉の奥深さ!

帰りは駅まで、娘さんが車で送ってくださったのですが、「オーラが見える人」が「ここはパワースポットです」と告げにきたり、コンパスが効かない磁場だったり、温仙人が掘り当てた倉真赤石温泉には、効能にまつわる不思議なエピソードがたくさんあると教えてくれました。

掘削のお告げをした観音様↓↓↓

常連さんに人気のピエロ人形↓↓↓

娘さん自体は温泉好きではないとのことで、逆に信憑性がありますね(笑。まさに自然が生み出す奇跡の力。温泉の奥深さに触れて、ますます温泉めぐりが楽しくなりました☆

宿泊料金・アクセス方法

「倉真赤石温泉」1050円/東京から約2時間

●日帰り温泉 大人1050円

●営業時間

5月〜9月 10時〜20時

10月〜4月 10時30分〜20時

●休日 年中無休

●住所 〒436-0341 掛川市倉真赤石5986

●電話 0537-28-1126

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